個人で老後資金を効果的に築くことができるように、日本政府は、個人型確定拠出年金(iDeCo)という制度を提供しています。
iDeCoを始めるには、まず最初のステップとしてiDeCo口座を開設することが必要です。
この記事では、SBI証券のiDeCo口座の開設方法や、iDeCoを最大限に利用するための方法を解説します。また、口座選択の重要なポイントや、SBI証券のiDeCo口座の特徴、そして投資を戦略的に行うための方法を詳しく説明します。
実際に、私もSBI証券のiDeCo口座を利用していますので、私自身が購入している商品の情報など、実体験を交えながら解説をしていきます!
1. iDeCo(イデコ)の概要と口座選びの重要なポイント
1-1. iDeCo(イデコ)とは何か?
iDeCo(イデコ)の正式名称は、「個人型確定拠出年金」といいます。日本政府が提供する自分で資産を積み立て、将来の老後生活に備えることができる優れた制度です。
iDeCoは、個人が自分で選んだ投資商品に資金を積み立てることで、将来の老後資金に充てることができます。iDeCoを活用して積立を行うことで、税制が優遇されるなど、賢く老後資産を築くための多くのメリットを受けることができます。
この制度を最大限に活用するためには、口座選びが非常に重要であり、手数料や利用可能な投資商品の違いが影響を与える要素となっています。
1-2. 口座選びの重要なポイント
口座選びの際の重要なポイントは、手数料、商品ラインナップ、そしてサポート体制の3つが挙げられます。特に、低コストで効率的な運用が可能な口座で、長期的な成長が期待できる商品を選ぶことが、資産の成長を加速させるカギとなります。
上記の3点が、口座を選び上で重要なポイントで、資産運用の成功と長期的な老後資金の築き方に大きな影響を与えます。また、運営会社の信頼性や口座の使いやすさも、口座選びの1つの要素となります。
2. SBI証券の概要とSBI証券のiDeCo口座を利用するメリット
2-1. SBI証券の概要
SBI証券は、日本の主要な証券会社で、1999年10月にインターネット取引サービスを開始して以来、「顧客中心主義」のもとに業界屈指の安価な手数料体系や多様な投資機会を提供してきました。SBI証券は、オンライン総合証券の先駆者として知られ、個人投資家からの支持を得て、業界で圧倒的なシェアを占めています。
2022年12月末時点で、SBI証券は総合口座数が954万口座を持ち、野村證券の約530万口座を上回っています。これにより、インターネット証券の最大手となり、業界では楽天証券と並ぶ存在となっています。2005年12月には、オンライン専業証券会社として初めて月間売買代金が10兆円を超え、伝統的な店舗型の老舗証券会社と肩を並べるか、それを超える規模となりました。
投資商品としては、株、FX、投資信託、米国株式、債券、金、CFD、先物・オプション、ロボアドバイザー、確定拠出年金(iDeCo)、NISA(つみたてNISA)など、インターネットを通じて簡単に取引ができるようになっています。また、使いやすいチャートやアプリも提供しており、初心者にも安心して利用できる証券会社となっています。
2-2. SBI証券のiDeCo口座を利用する3つのメリット
ここでは、iDeCoを始めるにあたり、SBI証券でiDeCo口座の開設をおすすめする3つのメリットを紹介します。
2-2-1. 運営管理手数料が無料
iDeCoでは、いくつかの手数料が存在します。手数料の1つである運営管理手数料を、SBI証券では無料で利用することができます。そのため、利用者はコストを抑えつつ資産運用を始めることが可能です。
運用管理手数料は、金融機関によっては毎月300円程度かかる場合があります。毎月300円だとしても、長期間利用することで大きな出費となりますので、運用管理手数料が無料というのは非常に魅力的ですね。
2-2-2. 商品ラインナップが充実
SBI証券は商品ライナップも充実しています。38種類もの商品から選べるため、投資家は自分に最適な投資商品を見つけることができます。
多様な商品ラインナップは、投資戦略の幅を広げ、個々のリスク許容度や投資目的に合わせて最適な商品を選べるメリットがあります。
2-2-3. 土日も問い合わせに応じてくれる
週末でも問い合わせが可能であり、忙しい投資家でも安心して利用することができます。
平日しかサポートを実施していないサービスも多いですが、SBI証券は土日もサポートをしてくれるのは非常に魅力的ですね。
このような高いサポート体制は、投資家の信頼と満足度を高める要素となっています。
3. SBI証券のiDeCo商品とおすすめ銘柄
3-1. SBI証券のiDeCo(セレクトプラン)全38商品の一覧
SBI証券のiDeCoは多様な商品ラインナップを誇っており、投資家は自身のリスク許容度や投資目的に応じて、38種類の商品の中から選べます。
各商品の特徴やリスク、リターンを理解することが、賢明な投資決定を下すためには重要です。
SBI証券のiDeCoで購入できる商品の一覧は、以下の表の通りです。
商品名 | 信託報酬率 |
---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372%以内 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.09889%以内 |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 0.05775%以内 |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.1518%以内 |
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 0.143%以内 |
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) | 0.143%以内 |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 0.154%以内 |
eMAXIS Slim 国内債券インデックス | 0.132%以内 |
三菱UFJ 純金ファンド(愛称:ファインゴールド) | 0.99%程度 |
ひふみワールド年金 | 1.1% |
ひふみ年金 | 0.836% |
ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.09889%以内 |
ニッセイ日経平均インデックスファンド | 0.143%以内 |
ニッセイJリートインデックスファンド | 0.275%以内 |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド (愛称:雪だるま(全世界株式)) | 0.1102%程度 |
SBIグローバル・バランス・ファンド 〖指定運用商品〗 | 0.27%程度 |
eMAXIS Slim 全世界株式 | 0.1102%以内 |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.143%以内 |
eMAXIS Slim 中国株式(A株) | 0.1518%以内 |
eMAXIS Slim 先進国REITインデックス | 0.154%以内 |
eMAXIS Slim 日本株式(TOPIX) | 0.143%以内 |
eMAXIS Slim 日本REITインデックス | 0.143%以内 |
eMAXIS Slim 国内債券(JGB) | 0.132%以内 |
eMAXIS Slim 中国株式(H株) | 0.1518%以内 |
三菱UFJ 国際インフラファンド | 1.0785%以内 |
三菱UFJ 国際インフラファンド(為替ヘッジなし) | 1.0785%以内 |
三菱UFJ 国際インフラファンド(為替ヘッジあり) | 1.0785%以内 |
ニッセイ外国債券インデックスファンド | 0.275%以内 |
ニッセイ国内株式インデックスファンド | 0.143%以内 |
ニッセイ国内債券インデックスファンド | 0.132%以内 |
ニッセイ新興国株式インデックスファンド | 0.1518%以内 |
ニッセイ新興国株式インデックスファンド(為替ヘッジなし) | 0.1518%以内 |
ニッセイ新興国株式インデックスファンド(為替ヘッジあり) | 0.1518%以内 |
ニッセイ日本株式インデックスファンド | 0.143%以内 |
ニッセイ日本株式インデックスファンド(為替ヘッジなし) | 0.143%以内 |
ニッセイ日本株式インデックスファンド(為替ヘッジあり) | 0.143%以内 |
ニッセイ日本債券インデックスファンド | 0.132%以内 |
ニッセイ日本債券インデックスファンド(為替ヘッジなし) | 0.132%以内 |
ニッセイ日本債券インデックスファンド(為替ヘッジあり) | 0.132%以内 |
3-2. SBI証券のiDeCoおすすめ商品
38種類ある商品ラインナップの中で、特に、長期的な期間での成長が見込まれ、信託報酬も低い「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がおすすめです。
iDeCoで積み立てた資産は基本的に60歳になるまで引き出すことができないため、長期的な目線で成長が期待できる商品を購入することが良いといえます。
また、多数の銘柄を含むファンドを選ぶことで、手間なく分散投資を実現できます。投資リスクを分散させながら、効率的に資産運用を行う方法となります。
私自身は、全世界の株式に投資を行いたいので、「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」と、日本の株式も保有するために「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」を購入しています。割合は「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」が90%、「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」が10%という内訳です。
4. SBI証券でiDeCo口座を開設する手順
4-1. 新規でSBI証券の口座を開設してiDeco始める場合
SBI証券のウェブサイトから申し込みを行い、必要な情報を提供して新規で口座を開設します。具体的な手順は以下の通りです。
まずSBI証券の口座解説をしたい方はこちらの記事をチェック!
4-1-1. まずは資料請求
iDeCo口座を開設するためには、まずは資料請求を行う必要があります。SBI証券のiDeCo申し込みページにアクセスし、資料請求を行いましょう。
手続きは3分程度で完了できますので、誰でも簡単に申し込むことができます。
4-1-2. 必要書類準備して返送
請求からおよそ1週間〜10日ほどで資料から届きます。資料が届いたら、必要な書類を準備してSBI証券に返送しましょう。返送に必要な書類は以下の4つです。
①本人確認書類のコピー(運転免許証や健康保険証など)
②個人型年金加入申出書
③預金口座振替依頼書兼自動振込利用申込書
④加入者掛金分配設定届
また、会社員・公務員の方は、上記の4つに加えて、「事業主の証明書」が必要です。こちらについては、お勤めの会社の総務の方に連絡して準備をしてもらいましょう。
私自身も総務の人に相談しましたが、総務の人はもちろん他の人からもiDeCo関連で相談や依頼を受けているので、iDeCoの手続きには詳しい様子でした。一人で悩むよりは、総務の人に聞きながら手続きを進めると早いかもしれませんね。
書類の準備ができたら、SBI証券に返送しましょう。
4-1-3. IDとパスワードの受け取り
iDeCoの加入にあたり、国民年金基金連合会で加入資格等の確認があります。返送された資料をSBI証券が受け取り、その後に国民年金基金連合会の確認が行われます。
確認が完了すると、「IDおよびパスワードのお知らせ」が自宅に届きます。この発送までに1ヵ月〜2ヶ月程度かかります。そのため、資料請求から実際にiDeCo口座を開設するまでには、必要書類の準備などを考慮すると、1ヵ月半から長くいと2ヶ月半くらいかかる可能性があります。
実際、私が口座を開設するまでトータルで1ヶ月半くらいかかったと思います。申し込んだことを忘れかけたタイミングで、「IDおよびパスワードのお知らせ」が自宅に届いた記憶があります(笑)
ただし、必要書類の準備をスムーズに行うことができれば、より短い時間で運用を開始できる可能性があります。
4-1-4. ログインして運用開始!
自宅に届いたIDとパスワードでログインしたら、いよいよ運用開始です。
おすすめの商品については後述していますので、ぜひ参考にしてください。
4-2. SBI証券の総合口座を持っている方がiDeco始める場合
既に総合口座を持っている場合は、SBI証券のサイトトップのグローバルナビゲーションにある「iDeCo 確定拠出年金」から申し込みを行いましょう。
4-3. 他社口座からSBI証券にiDeCo資産を移管する場合
iDeCo口座は1つの金融機関でしか開くことができません。そのため、他社でiDeCo口座を保有している場合は、他社口座で運用しているiDeCoの資産をSBI証券に移管する必要があります。
SBI証券のiDeCo口座へ移管を行う場合は、まずはSBI証券のサイトから資料請求を行いましょう。その後、必要資料準備して返送し、IDとパスワードを受け取ることで、利用を開始することができます。
利用者が、現在iDeCo口座を持っている金融機関へ手続きを行う必要はありません。SBI証券側で、現在のiDeCo口座保有中の資産を現金化し、SBI証券のiDeCo口座に現金として入金する、という手続きを行なってくれます。
iDeCoの移管手続きにかかる時間は、通常1ヶ月半〜3ヶ月程度です。
5. よくある質問
5-1. SBI証券のiDeCoに関するよくある質問
SBI証券のiDeCoに関する基本的な情報や手数料、商品ラインナップ、サポート体制についての質問は、ウェブサイトのFAQセクションで確認できます。また、SBI証券のカスタマーサービスセンターでも対応しています。
5-2. 個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」に関するQ&A
iDeCoの基本的な運用方法や制度に関する情報は、公式のQ&Aページで提供されています。また、政府の関連ウェブサイトや資産運用に関する専門書でも詳しい情報を得ることができます。
6. SBI証券でiDeCo口座に関するまとめ
6-1. SBI証券のiDeCoの概要
SBI証券のiDeCoは、豊富な商品ラインナップを提供する信頼できる口座です。
これにより、投資家は自身の資産運用戦略に最適な商品を選び、将来の老後資金を効率的に築くことができます。
6-2. SBI証券のiDeCoのメリットと評判
SBI証券のiDeCoは、手数料の低さと良好なカスタマーサービスにより、多くの投資家から高い評価を受けています。
また、充実した商品ラインナップと週末でも利用可能なサポート体制は、投資家にとって大きな魅力となっています。
6-3. SBI証券でiDeCo口座を開設してみよう!
SBI証券のウェブサイトを訪れて、詳しい手順と所要時間を確認し、iDeCo口座を開設して資産運用を始めましょう!
A. iDeco(個人型確定拠出年金)は、将来に備えて自分で作る私的年金の制度です。この制度では、自分で拠出した掛金を原則65歳まで積み立てることができ、受取は原則60歳以降に可能です。また、節税しながら資産形成ができ、月額5,000円と少額からでも始められるため、投資経験がない方にも将来のお金の準備をする方法としてお勧めです。
A. SBI証券のiDecoでは、低コストのインデックスファンドからアクティブファンドまで幅広い商品を選べます。また、運営管理手数料は0円で、節税メリットも得られるため、注目されている年金制度となっています。
A. 資料請求から口座を開設し運用開始できるまでには、およそ1ヶ月半から長いと2ヶ月半程度の時間を要します。ただし、必要書類の準備をスムーズに行うことができれば、より短い時間で運用を開始できる可能性があります。
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